最近よく耳にする投資ですが、「株式投資ってなんだろう」「複雑で初心者には難しそう」と思ったことはありませんか?実は、私たちの生活は、株式への投資家によって支えられているのです。この記事を読んでいるあなたが使っているスマートフォンやパソコンは、どこかの会社が製造・販売していますが、その裏側には利益を分配する投資家がいるのです。つまり、投資家が投資したお金は、会社が商品化したり、事業を運営したりするために使われているのです。今回は、株の基礎知識、証券取引所とは何か、そのメリット・デメリット、始め方、売買の方法、全くの初心者にもわかりやすい指標を使った割安の判断方法などをお教えします。
株って何?
株とは、株式とも呼ばれ、企業の所有権を表す投資です。株を買うということは、企業の一部を買うということであり、その企業の株主として、配当金を通じて企業の収益の一部を受け取る権利があります。 企業はさまざまな種類の株式を発行することができ、それぞれに異なる権利と特権があります。普通株は、株主の議決権、配当を受け取る権利、そして会社が売却された場合に利益を得る権利を与えます。株は1単位から売買可能ですが、この決議権を得たり、後ほど紹介する株主優待を得るには基本的に100株が必要です。これは大事なので覚えといてね!
株式が取引される市場「証券取引所」
証券取引所は、株式が取引される市場です。取引所では、買い手と売り手が出会い、株式の価格に合意します。その後、取引所は買い手と売り手をマッチングし、取引を円滑に進めます。ここで重要なのは、取引所が株価を決定するのではなく、単に人々が取引するためのプラットフォームを提供することです。日本では証券取引所が4つ存在します:
- 東京証券取引所(東証)
- 名古屋証券取引所(名証)
- 札幌証券取引所(札証)
- 福岡証券取引所(福証)
初心者におすすめの証券会社
証券取引所は売買中立のプラットフォームですが、直接私たちがそこで売買することはできません。そのさらに間に入るのが証券会社です!株式投資の初心者の方は、初心者に適した証券会社を選ぶことが大切ですね。
証券会社を選ぶ際のポイントとしては、手数料、取引プラットフォーム、顧客サービス、リサーチツールなどがあります。ここでは、初心者におすすめの証券会社を紹介します。
- SBI証券
私は投資歴10年になりますが、ずっとSBI証券を愛用しています。独学にも役立つコンテンツがたくさんありますのでおすすめです!
その他にもおすすめの証券会社はこちら:
- 楽天証券
- マネックス証券
- 松井証券
メリットとデメリット
株式投資の主な利点は、企業の成長から利益を得る可能性があることです。投資先の企業が成長すれば、自然と株価も上がります。また、株式投資は比較的流動性が高いため、投資を素早く簡単に現金に換えることができる点もメリットです。
しかし、株式投資にはリスクもあります。一つは、株式市場は変動が激しく、大きな損失を被ることがあります。また、企業が経営難に陥った場合、株価が急落する個別企業リスクもあります。
そのほかに株式投資のメリットのポイントはなんといっても株主優待です!株主優待は「投資してくれてありがとう」という配当金の他に企業から配布されるプレゼントのようなものです。主にその企業の独自の商品やサンプル、割引券だったりしますが、QUOカードなどのギフトカードを提供する企業さんもいるので、結果的に配当金のような現金に近い株主優待のものもあります。日本独自のものなので、ぜひ有効活用してくださいね!
取引方法
証券会社が決まったら、次は取引方法を決めます。一般的な取引方法は、バイ・アンド・ホールド、デイトレード、オプション取引です。
買い持ちは、株を買って数年単位で長期的に保有するものです。この方法は、長期的な投資を考えている初心者に適しています。
デイトレードは、株式投資のより積極的なアプローチで、1日のうちに株式を売買するものです。これはより高度なアプローチで、ある程度経験のあるトレーダーに向いています。
オプション取引は、決められた日に決められた価格で株式を売買する権利(義務ではない)を与える契約を売買するものです。これは、より複雑な取引方法であり、経験豊富なトレーダーにのみ適しています。逆に、初心者はこのような取引ができない設定になっています。
実践
自分がどのような投資家になりたいか決まったら今度は実践です!
株を売買するのは実は時間が決まっていて、証券会社が開いている時間です!東京証券取引所は祝日を除く平日の9時から3時、お昼休みが11時半から12時半です。銀行さんみたいですね!
その時間帯では売買できますが、もちろんそれ以外の時間に「注文」をすることも可能です。詳しい時間帯は各証券会社で調べてくださいね。
その注文方法ですが、「成行」と「指値」注文があります。指値注文は価格を指定して注文する方法、成行は指定しない方法。成行が優先され、株価の変動が高いときは望んでいた価格にならない時があるので、初めのうちは価格を決めて指値注文した方が無難です。
注文画面では「特定口座」「一般口座」「NISA」の選択が出てきますが、初心者のうちはNISA枠から使い切って、慣れてきたら「これは非課税枠にする、これはしない」などと工夫してみてください。ちなみにNISAは2024年で変わりますので詳しい情報が入り次第ここに載せておきます!もう一つ初心者へのアドバイスとしてはNISA使い切ったら特定口座を使いましょう。特定口座でも「源泉徴収あり」と「源泉徴収なし」がありますが、「あり」だと確定申告しなくても済むので、会社員の方は楽ちんです。「なし」だと、年末調整を行なっていても、確定申告が必要ですので要注意です。「一般口座」だと確定申告どころか、売買の計算も自分で行わなければならないので大変です。
余談ですが、年末調整済みの方で給与以外の収入が20万円以下の場合は確定申告しなくても良いというルールになっていますので、もし株の取引で利益が20万円以下で他に副収入がないときは確定申告しなくてもいいケースもあります。
PER、PBR、ROE、配当利回り
株式投資を行う場合、意思決定を行う前に銘柄(銘柄とは企業のこと)を評価することが重要です。そのために、株価収益率(PER)、株価純資産倍率(PBR)、自己資本利益率(ROE)、配当利回りなどの株式分析手法を利用するのも一つの方法です。
PERとは、企業の株価と1株当たりの利益の比率のことである。これは、投資家が企業の利益に対していくら払ってもよいと考えるかを示しています。
PBRは、企業の株価と1株当たりの純資産の比率のことである。
ROEは、企業が株主資本からどれだけ利益を生み出すことができるかを示す比率である。
配当利回りは、株主への配当額と株価の比率です。
他にもさまざまな指標がありますが、初心者はまずこの4つを覚えておきましょう!
まとめ
ここでは株式とは何か、おすすめの証券会社や実践についても書かせていただきましたが、実はこの「実践」がないと何も始まりません。
「まだ株投資は怖い」と思っているあなたかもしれませんが、未知のものが怖いだけであって、実践すればものすごく楽しいと感じてくると思いますよ!
実際私も投資家になることで世の中に貢献していると実感し、さらに配当金や株主優待をもらったときは不労所得の良さをあらためて感じたり、利益が出た株を売った時もものすごくワクワクします。それをみなさんにもぜひ感じて欲しいので、まずは口座を開設してみてください!
それではまた!