初心者には知ってほしいチャート分析の基本3つ・FXでも株式でも使えます

FXトレードにおいて、ただ専門用語を覚えるだけでは稼ぐ事は到底不可能です。まあ、それだけで稼げるのであれば、誰でも億万長者になります。

もっとも、専門用語=稼げる言葉ではありませんし、あくまで専門用語はトレードを行う上でFX初心者の方が覚えるものなので、いくら専門用語を覚えたとしてもそれがそのままFXで稼ぐという事には繋がらないのが現状です。

つまり、FXトレードでは、専門用語だけ覚えるのでは無く、今後為替相場がどのように動くのかを予測する=その先の分析手法まで覚えなければ稼ぐ事は不可能になるのです。

そこで、今回の記事ではFXトレードにおける分析手法の基礎について説明します。トレードではしっかりした分析手法があって初めて稼ぐことが可能になります。

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トレードの分析手法の基礎とは?

FXトレードで稼ぐための分析手法ですが、これは大まかに分けて2つ手法があります。それは、テクニカル分析とファンダメンタルズ分析です。

■テクニカル分析とは

テクニカルと聞くと、何だか高度な、または機械的なイメージが沸くかもしれませんが、FXトレードでのテクニカルとは為替チャートに表示される独特な線や集合体の動きを元に今後の為替レートの動きを予測するものです。

これをもう少し詳しく説明すると、為替チャート上に移動平均線と呼ばれている横長の線や上下に折れ曲がりながら延びているストキャスティクスやRSI、棒グラフのようなMACDなどのテクニカルを表示して売買のタイミングを計っていくことになります。

ここではいくつか紹介します

  • ボリンジャーバンド
  • 移動平均線
  • MACD

1テクニカル分析・ボリンジャーバンド

FXトレードにおけるボリンジャーバンドですが、その構成は基本的に3本の線によって成り立っています。そして、この3本の線ですが、上・中・下と分かれており、上下の線は標準偏差と呼ばれています。また、中の線は○期間の移動平均線(ミドルライン)になっています。

※ 水色線→±1.0σ ※ 緑色線→±2.0σ ※ 赤色線→±3.0σ

上記参考図では、標準偏差値を±1.0、2.0、3.0と3本(上下合わせると6本・真ん中の線はミドルライン)表示させて為替相場の動きを監視しているところです。

ボリンジャーバンドの見方

ボリンジャーバンドの見方ですが、先程の参考図内で上下のラインが収縮(あるいは横ばい)傾向で真ん中のミドルラインも横ばい傾向の場合には、為替相場にあまり大きな動きが無い=持ち合い相場という事になります。

ですので、為替相場が持ち合い状態で推移している場合には、ボリンジャーバンドの±2.0σ近辺での為替レートが反転する可能性がありますので、為替レートの動きとは反対方向へポジションを持ち、ミドルラインまたは反対側の±1.0σ、±2.0σ近辺での決済が有効なトレード手法です。

ちなみに、現在動いている為替レートの反転を見越して反対方向へ新規ポジションを持つ事をFXトレード専門用語では逆張りと呼んでいます。まあ、為替レートが動く方向とは逆方向へエントリーする(張る)訳なので、逆張りという名称も納得です。

そして、先程の例とは逆で、現在のボリンジャーバンドの上下ラインが拡大傾向にあり、さらにミドルラインも上向きまたは下向きの場合には、為替相場にトレンドが発生している可能性が高くなります。

為替相場にトレンドが発生しているという事は、今後しばらくこのトレンド状態が続く可能性があるのです。

そこで、この場合のトレードですが、まずはボリンジャーバンドの拡大方向やミドルラインの向きを確認します。

次に、ローソク足もミドルラインの向きの上または下で動いている時、例えばミドルラインが上向きの時にはローソク足はミドルラインの上、ミドルラインが下向きの時にはローソク足はミドルラインの下の場合はミドルラインの方向へエントリーする手法が有効になります。

つまり、現在のボリンジャーバンドが拡大傾向の場合には、持ち合い相場とは違いミドルラインの方向へエントリーする方法が有効になります。ちなみに、先程の逆張りとは違い、現在動いている為替方向へ新規ポジションを持つ事は、FXトレード専門用語では順張りと呼んでいます。

2テクニカル分析・移動平均線

移動平均線はとてもメジャーなテクニカルです

FX初心者の方がFXトレードで稼ぐためには、日々移り変わっていく為替チャートの見方が重要になってきます。ただ、一言で為替チャートの見方と言っても、その見方にはさまざまな視点が必要になってくるのです。

そして、為替チャートでは、為替レートの動きはもちろん今後為替レートがどのように動いて行くのかを判断するためのテクニカルを複数表示させてトレード戦略を立てる必要があります。

そこで、今回の記事では、移動平均線についてその特徴と使い方について説明します。

FXトレードにおける移動平均線とは?

FXトレードにおけるテクニカルについて、今回は代表的なテクニカルの一つでもある移動平均線について説明します。そこで、この移動平均線ですが、平均線という名称からも分かるように、過去○期間においての値動きの平均を表した線になります。

もっとも、物事で大なり小なりが複数存在している場合には、その平均を取るという事が一般的なので、FXトレードにおいても値動きの平均値を取るという方法も納得出来ます。

そして、この移動平均線ですが、一般的な使い方として為替チャート内に移動平均線を数本表示させ、ゴールデンクロス=買い、デッドクロス=売りというように、売買のタイミングを計る手法があります。ただ、移動平均線とは言っても、その種類には

単純移動平均線(SMA) 加重移動平均線(WMA) 指数移動平均線(EMA)

というように、大まかに分けると上記3種類ありますので、分析手法によっては加重移動平均線も使い方があるかと思います。(基本は単純移動平均線と指数移動平均線)

移動平均線チャート

下記の参考図は、為替チャート内に移動平均線を表示させたものです。

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※ 赤色線→単純移動平均線 ※ 黄色線→指数移動平均線

そこで、この移動平均線ですが、私が考えるにあたり移動平均線の向きとローソク足の関係が非常に重要だと考えます。もっとも、これは何も移動平均線に限った事ではありません。

つまり、移動平均線の向きが横ばい、つまり為替レートの動きが緩やかであり、ローソク足も移動平均線近辺をゆったりと動いている時は、為替相場は持合い相場という事になります。

そして、実際の持合い相場では、ローソク足が移動平均線を絡めてボリンジャーバンドの±2.0σ内で動いていく場合が多々あるのです。

それとは反対に、移動平均線が上向きでローソク足も移動平均線よりも上で動いている時には、為替相場は上昇トレンドという事になり、これとは反対に移動平均線が下向きでローソク足も移動平均線の下で動いている時には、為替相場は下降トレンドになります。

3テクニカル分析・MACD

トレードにおける代表的なテクニカルのMACD

今回の記事でも、FXトレードにおける代表的なテクニカルの1つ、MACDについて説明しますね。MACDと聞くと、マクドナルドの仲間かと勘違いされる人がいるようですが、これはとある名称を略したものになっています。

その名称とは、Moving Average Convergence / Divergence Trading Methodという、少し長い英文(?)なのですが、Moving Averageは移動平均線でConvergenceは収束、Divergence Trading Methodは相違取引方法という意味となっています

ただ、移動平均線や収束、相違取引方法と言われても、今一つピンと来ないという方がいる、というかそういった方の方が多いと思われますので、今回の記事ではこのMACDについてその特徴と使い方について説明します。

MACDの意味とは?

先程説明したMACDの意味を繋げると、移動平均線収束相違取引方法という、今一良く分からない日本語になりますが、これを分かりやすく言うと移動平均収束拡散手法になります。

移動平均線とは、直近○期間の平均値を線で表したものですが、このMACDでは移動平均線よりも直近の動きを重視した指数平滑移動平均線(EMA)と呼ばれている線の短期と長期の差の事になるのです。

つまり、直近の動きを重視していますので、移動平均線よりもFXトレードのタイミングを早めに見つける事が可能になります。

FXトレードにおけるMACDとは?

FXトレードにおいてこのMACDの使い方ですが、先程説明した2本のEMAが、0以下でゴールデンクロス(短期の移動平均線が長期の移動平均線を下から上に交差して抜ける事)すれば買いの目安になります。

これとは逆に、2本のEMAが、0以上でデッドデンクロス(短期の移動平均線が長期の移動平均線を上から下に交差して抜ける事)すれば売りの目安になるのです。

つまり、このMACDとは、2本のEMAが0以下、または0以上で交差したのか否か(ゴールデンクロス、デッドクロス)によって売買のタイミングを計るテクニカルという事になります。

macd

※ 緑色ヒストグラム→MACD ※ 赤色線→シグナル

ただ、このMACDですが、FXトレードの世界では為替レートがある程度動いてから売買のタイミング(サイン)が出る=サインが遅いため精度が低い傾向があると言われています。

先程、移動平均線よりも直近の動きを重視していると説明しましたが、実際のところそれほど早くサインが出ると言うものでは無いのです。つまり、ぶっちゃけFXトレードでは使えないという評判がありますが、どんなテクニカルにも言えるように肝心なところは使い方次第になります。

確かに、MACDはサインが遅く出る傾向がありますが、そこは他のテクニカルと組み合わせて使う事によって、よりサインの精度を高める事が可能になるのです。

ファンダメンタルズ分析

先程のテクニカル分析は、為替チャート上にテクニカルを表示させて分析を行う手法ですが、このファンダメンタルズ分析は為替チャートは使いません。ただ、ファンダメンタルズが要因で為替チャートが大きく動く事は多々あります。

それで、このファンダメンタルズ分析ですが、FXトレードで取り扱う通貨の該当国や該当国とつながりのある国の経済ニュースや軍事関係、例えば戦争や紛争が起きた場合など、さらには大規模地震などの各種ニュースを分析して売買のタイミングを計るものです。

確かに、各国で経済破綻や紛争が起きた場合には、該当国の通貨が大きく動くのは当たり前なので、このファンダメンタルズ分析は経済破綻や紛争後の為替レートの動きを予測する上で重要になります。

ただ、このファンダメンタルズ分析では、通貨該当国の状況はもちろん該当国と関係のある国までその影響が及ぶ可能性がありますので、中々一筋縄では行きません。

ですので、私の経験上FXで稼ぐためには、まずはテクニカル分析をしてその後テクニカルの動きを見ながらファンダメンタルズ分析を行った方が良いと思います。

もっとも、この2つの分析を同時にこなす事が出来れば一番良いのですが、それをするにはかなりの労力と時間と経験が必要になりますので、まずはテクニカル分析に集中した方が良いかもしれません。

FXトレードではマインドが重要になります

FXでは一時的に稼ぐ事はそれほど難しい事ではありませんが、継続的に稼ぐとなると一気にハードルが上がりますので、そのための準備が必要になってきます。

ただ、ここ十数年の為替相場は、急落・急上昇・介入ありと、たいへん忙しい相場になってしまいました。そのため、この為替相場の流れについて行けず、為替相場から退場せざるを得なかった方が多数いたようです。

しかし、このような激動の為替相場においても退場せずに利益を出し続けている人もいますが、その理由としては稼げる手法はもちろんですが、その前に今までFXで失敗を繰り返しながら身に付けたマインドがあるからです。

手法に目を向けるのも良いのですが、FXトレードで継続的に稼ぐためには手法よりもまずは重要なマインドを身に付けなくてはいけません!このマインドが欠けていると、いくら稼げる手法があったとしても、為替相場で継続的に稼ぐ事は不可能なのです。

変動の激しい為替相場で稼ぐ人に共通している事とは?

変動の激しい為替相場で継続的に稼ぎ続けている人達は、為替相場に参加している人全体の約5%程度と言われていますが、継続的に稼ぎ続けている人達にはここで取り上げた手法はもちろん、土台にはきちんとしたマインドがあるのです。

ちなみに、このマインドの意味ですが、主に心や精神、意識の事になりますが、これをFXに置き換えると急激な為替変動による大きな動きがあっても、この動きに惑わされず淡々とトレードを行う、または一時の感情に惑わされずいつも平常心でトレードする事になります。

そして、このマインドと稼げる手法が合わさって初めて、為替相場で継続的に稼ぐ事が出来るようになります。何だよ!マインドかよ!と思うかも知れませんが、マインドをおろそかにしていると、為替相場で一時的に稼げたとしても決してそれは長続きしません!

もっとも、私は小手先だけの手法を駆使してFXで一時的に稼げたとしても、肝心のマインドが出来ていなければ、そのうち欲が出てきて本来のトレードが出来ずにFX相場から退場という人を知っていますので、余計にこのマインドを重視しているのです。

おわりに

特に為替相場では、いつ何が起きるか分からないため、突然何かが起こったとしても冷静に対処する事が可能なマインドが必要になります。

それに、為替相場は、何も今日・明日終わるというものではありませんので、焦らずゆっくりと進んでいきましょう。

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