みなさんこんにちは、金You Moneyのクラリです。この記事を書いているのは2022年12月28日と今年最後にパソコンを開く日となります。みなさんも今年一年お疲れ様でした!
ひとりビジネスを始めてから3年近く経ちますが、金融業界出身の私でさえ、最初の確定申告の年はどこから手をつければいいかわかりませんでした。
今回の記事は個人事業や私みたいに初めから法人を設立した方に向けて、まず「確定申告とは」というおさらいから、手順についてお話ししたいと思います。
確定申告とは?
社会人となれば、年末調整や確定申告とは何かを存じているとは思いますが、ここで少し復習しておきましょう!
まず日本では、居住者に対して「国内および国外において生じたすべての所得」に対して「所得税」を納めなければならないという法律があります。その所得税は1月1日から12月31日の所得から計算するものになります。
さらに、給与を支払している個人や法人は給与からこの所得税を天引きし納税しなければならないという法律もあります。これを「源泉徴収」と言います。
会社員の人はお給料をいただくときに「源泉所得税」という所得税があらかじめ天引きされているため、年末に「天引きされた所得税は本当にこれでいいの?」と確認をして、天引きし過ぎた分や足りなかった分を調整しなければなりません。これを「年末調整」と言います。
給与所得者は年末調整で既に所得税を申告し納付済みなので、これがサラリーマンの人は確定申告をしなくてもいい理由です!しかし、年末調整している人でも、確定申告をしなければならないケースはいくつかあります:
「給与所得者(年末調整済み)で確定申告をしなければならない人」
- 給与の年間収入金額が2,000万円を超える人
- 1か所から給与の支払を受けている人で、給与所得および退職所得以外の所得の金額の合計額が20万円を超える人
- 2か所以上から給与の支払を受けている人のうち、給与の全部が源泉徴収の対象となる場合において、年末調整されなかった給与の収入金額と給与所得および退職所得以外の所得金額との合計額が20万円を超える人
- (注) 給与の収入金額の合計額から、雑損控除、医療費控除、寄附金控除、基礎控除以外の各所得控除の合計額を差し引いた金額が150万円以下で、かつ、給与所得および退職所得以外の所得金額が20万円以下の人は、申告の必要はありません。
- 同族会社の役員などで、その同族会社から貸付金の利子や資産の賃貸料などを受け取っている人
- 災害減免法により源泉徴収の猶予などを受けている人
- 源泉徴収義務のない者から給与等の支払を受けている人
- 退職所得について正規の方法で税額を計算した場合に、その税額が源泉徴収された金額よりも多くなる人
ようするに、給与所得者以外の人(と上記に当てはまる人)で所得が48万円以上ある個人事業主やひとり社長のみなさんは確定申告をしなければなりません!この48万円は「基礎控除」という控除が全ての所得に対して当てはまるからです。控除については他の記事でお話ししますね!
確定申告は1月1日から12月31日分を翌年の2月16日から3月15日頃に行います。
個人事業主とひとり社長の初めての確定申告
個人事業主さんとひとり社長さんの確定申告の大きな違いは決算内訳書があるかないかです。
ひとり社長は「法人」として、事業の確定申告をしているため、今回の2、3月に行われる確定申告はサラリーマン時代と同じく、発行した源泉徴収票をもとに行います。まして、年末調整で全部控除済みで上記の「給与所得者(年末調整済み)で確定申告をしなければならない人」に該当しなければ、確定申告をする必要がありません。
個人事業主さんの場合、確定申告と事業の確定申告は一つの申告でするというイメージです。
会計ソフト「freee」などをお使いであれば、日々の会計業務を合わせて確定申告画面があり、そこでオンラインでできますが、まだビジネスをスタートしたばかりで会計ソフトがない場合は国税庁の「確定申告書等作成コーナー」でできます。
ステップは簡単に説明しますと:
1・入力する数字を用意
- 帳簿
- 棚卸し表
- 控除書類
2・確定申告書等作成コーナーの画面に従って入力し決算書内訳書を作成する
3・決算書内訳書印刷し保存
4・確定申告書等作成コーナーの画面に従って入力し確定申告書類を作成する
5・確定申告書を印刷し税部署に送付または持参する
現在はとっても便利なe-taxを使えばオンラインで全て完結できるシステムになってきました。しかし、まだなれない人は書類を一旦作って、持参した方が無難です。控えに押印をもらいたいので、郵送を選んだ人は返信用封筒を忘れずにつけてくださいね。
役に立つ情報やアプリ
初めての確定申告で不安だらけだと思います!私は個人事業主とはならずに法人を立ててしまいましたが、法人の初めての確定申告で眠れない夜を過ごしたのは昨日のように覚えています。
そこで、便利ツールをご紹介しますのでみなさんの眠れない夜に役に立てれば嬉しいです!
無料ツール
みなさんご存知だと思いますが、有料ソフトがない人はこれを使うしかありませんので載せておきます!
このリンクでは帳簿や記帳の仕方、決算の手引きなどさまざまな役にたつ情報があります。
クラウド円簿 会計ソフト
ビジネス初心者は会計ソフトに投資するのはまだ抵抗あるかと思います。クラウド円簿は無料ながらしっかりと会計だけでなく青色申告の計算ソフトもあるので便利です。私は初めの年はクラウド円簿で乗り切りました!
【CRYPTACT(クリプタクト)】
仮想通貨の損益計算ツール
事業以外の所得を入力する中で悩まされるのが暗号資産の申告ですよね。取引50件までならこちらのソフトで損益計算してくれるので、仮想通貨売買している方はぜひ使ってみてください。
有料ツール
マネーフォワード はじめてでも安心のサポート体制 マネーフォワード クラウド確定申告
オンラインビジネスを行う中でさまざまなアプリを使用するかと思いますが、こちらのソフトはいろんな会社さんと提携していて、情報が連携されるのでとっても便利です!
私は主としてオンラインの事業を行なっているので、さまざまなアプリやプラグインを使いますが、連携できるととっても便利です!
税理士探し
税理士比較サイト
ある程度ビジネスが拡大したらひとりで会計を行なっていると大変なことになります。その業務に追われることになるし、入力ミスましてや申告ミスが起きかねません!税理士さんを早くつけておくことをお勧めします。どこから探せばいいかわからない方はまずいろんな税理士さんとお話しして、自分の環境や事業に合ったプロと手を組みましょう!
余談ですが、私は今の税理士さんと会うまで10人くらいの税理士さんに顧問相談しました。中には、私の行なっているアフィリエイトやYouTubeの報酬方法が全くわからない方や、海外ソフトに抵抗のある方がいたり、私が今まで一人で確定申告をしていたことも嫌がったり。。。いろんなタイプの税理士さんと出会うことができたからこそ今の税理士さんと素敵な出会いが出来ましたので、みなさんもいろんな方に相談してみてください!
まとめ
個人事業主は決算内訳書がありますので「確定申告は一人ではとっても無理」と思いがちですが、まだビジネスが小さい頃はそんなに難しくありません。帳簿がしっかりしていれば後は入力していくだけです!
ひとり社長さんも、年末調整が済んでいれば確定申告しなくてもいいケースがほとんどですし(法人の分は忘れずにしてくださいね)、確定申告で悩むことはもうないでしょう!
ある程度ビジネスが拡大したら、ひとりで会計を行なおうと思わずに、頑張って素敵な顧問税理士さんを見つけてくださいね!みなさんのひとりビジネスを応援しています!